6月読本。
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ひそやかな花園 / 角田 光代
英雄の書 上 / 宮部 みゆき
英雄の書 下 / 宮部 みゆき
マボロシの鳥 / 太田 光
ボトルネック / 米澤 穂信
なんだか重めの話ばかりになってしまった6月。
【ひそやかな花園】
妊娠・出産を考えた時、女性の年齢は切り離して考えられない問題。
自分の血を分けた子供ではない自分の子。
選択肢のひとつとして、精子バンクはアリなのかもしれないけど、もし何かあった時、(たとえば、生まれてきた子供に重度の障害があった場合、成長して犯罪を犯してしまった場合)無償の愛で子どもを受け入れられるのか・・・。
そんな事を考えないではいられない一冊でした。
【英雄の書】
宮部さんのファンタジー作品「ブレイブストーリー」よりも少し大人な作品かも。
「正義」を振りかざす事が必ずしも正しいとは限らない。
じゃあ大樹はどうすればよかったのかと、やりきれなさも残る作品でした。
【ボトルネック】
後味の悪さが米澤作品なのか、この作品も、元の世界に戻った事を素直に喜べないような後味の悪さ。
【マボロシの鳥】
実は、最後まで読めないまま期日となって図書館に返してしまった1冊。
また機会があれば借りてみよう。
by sala_box
| 2011-06-30 15:24